餓鬼のような食欲

b0016054_23371389.gif正岡子規「仰臥漫録」岩波文庫,1989
子規が明治三四年九月から、死の直前までの約1年、折々に書きとめた日録。
子規の身体は、脊椎カリエスに侵されていて、骨は結核菌により腐り、背中や腹、臀には蜂の巣のように穴があき、そこから膿が流れたという。包帯の取替えに絶叫・号泣する毎日のなかで、日々の食べものや小さな出来事、病床から見える植物などを水彩で書き留めている。
餓鬼のごとき食欲と、地獄のような痛み。それらが共存する身体、思考。おそるべきアーカイヴである。

痛みと味覚というのは、非常に近いところにある。これに関してはまたのちほど。
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by nakayamaharuna | 2004-08-30 23:53 | books


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