イギリスに発つ前、チーズ業界の方に「イギリスなんておいしいチーズないよ。有名じゃない。」とお言葉をいただいたことがありました。しかし実際行ってみると、チーズの文化はフランスのように根付いていました。
お店には、食後に食べるチーズのための、たくさんの種類のクッキーやクラッカーがそろっているし(とくにチーズ用のチャツネがあったのには感心しました。チーズが数倍おいしく、食べやすくなる!)、もちろんサンドイッチにチーズは欠かせません。 はてさて、イギリスのチーズのなかで、最も有名なのはチェダーチーズです。日本人にもっとも食べやすいと言われているセミハードタイプのもの。サンドイッチによく使います。そのほかで特に印象的だったのは、wigmoreという羊の乳をつかった白カビタイプのもの。クセがなく、非常にさっぱりとした味で、日本人の口に合いそうでした。 そして、ギリシャ料理屋で食べた「ハルミ」というソテーして食べるチーズも美味でした。忘れられないほど。 日本のチーズ業界は、その文化が今だ根付いていないため、これからのびるといわれています。ただ、生き物ゆえ、輸送に手間とコストがかかり、値段も自然と高くなるのがネックだろうか。外国で食べる刺身みたいな存在かもしれません。フランスやイタリア産のチーズは日本でも知られるようになりましたが、きっと知らないだけで、もっともっと美味しいチーズはある。そしてこの業界はまだまだこれからだな、と確信しました。 *ちなみに、フランスではパンとチーズを合わせるらしいが、イギリスではクッキー、クラッカーが一般的。とくに甘めのクッキーとチーズの相性は抜群でした。
by nakayamaharuna
| 2005-01-31 23:37
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