シャチやサメや

b0016054_046147.jpgFRPとは相性が悪い。
まず、ガラス繊維がいかん。加工する際にミクロのガラスが肺に入ってくる。たとえマスクをしても、無駄な気がする。ミクロという恐怖の言葉が不安をあおる。花粉症の人たちがこの季節に恐れおののくのは、ああいう感覚だろうか。
FRPの液体も好かん。べとべとして、身体に付着するととにかく荒れる。衣服はガビガビになり、新築の風呂場みたいな匂いが、身体の芯まで染みこんで、自分もFRPになってしまったような気さえしてくる。
そして研磨作業。ツルツルになるまで気が休まらない。とにかく三日三晩磨き続けたその深夜、私は手に持ったグラインダーを誤って顔に飛ばした。もちろん流血し、顔が削れた。重傷というのは、自分より周囲が動揺するものだ。それが悲しい。
が、唯一惹かれるのはそのケミカルさに反して、朽ち方が有機的であるということか。
この野ざらしのFRPを見ると、ボコボコになって風化しているのがなんとも味がある。完全に人工的な存在ゆえ、FRPの扱われかたはこのように粗雑で、その結果非常に有機的な存在感をかもしだす。
ようするに、嫌い嫌いも好きのうち、である。
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by nakayamaharuna | 2005-04-13 01:09 | place


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