まぼろしのけむり

b0016054_23375585.jpg喫煙者でもないのに、煙草を吸いたくなるときがある。
人生で1,2本は吸ったこともあり、味も知っているのだが、そういうことではなく、吸いたくなるときがある。ようするに、吸いたくなるタイミングがわかるのだ。
タバコとは、人々の間(ま)に存在しているようにおもう。パソコンから一息つきたいとき、人を待っているとき、ごはんのあと、車の渋滞のとき。ちょっとした間をいかすためのもののような気がしている。が、これはあくまで推測である。私は吸わない人であるから。
近いひとがタバコの間(ま)をもった場合、その傍らにいる吸わない人というのは、まったくその間所在なげにするしかない。ただぼうっとしているわけにもいかないから、困る。また、そういう傍らの人は、一緒にいればいるほどに、タバコを吸うタイミングというのをつかみ出す。おいしくもないのに吸う人というのは、こういう理由で吸っているのではないだろうか。
また、そのタバコのタイミングというのは、なかなかどうしておいしい時間である。彼らを観察していると、なかなかどうして、独特のコミュニケーションも生まれているようである。
私が吸いたくなるまぼろしのけむりは、そのおいしさである。けして味ではない。
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by nakayamaharuna | 2005-04-16 08:54 | place


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