鉛筆の後ろや10円玉

b0016054_2236265.jpgだれかの「これ食べれるんだよ」という声に反応して、人だかりをのぞき込むと、あれ?様子がおかしい。これはカブトムシだ。
物心つく前の人間というのは、なんでも食べてしまうものである。食べるというよりは、手にして、口に運んでしまうという表現のほうが正しいか。
私も例外なく、幼稚園前の年頃のときクワガタを食べたことがある。目の前にあったクワガタという"もの"に、ものすごく興味がわいて、おもわず手にとって口に運びたいという衝動に駆られた。味や食感などは思い出せないが、その直前までの感情だけはおぼえている気がする。気がする、というのはもしかして気のせいかもしれないから。思い出というのは曖昧なものであるから。
鉛筆の後ろや10円玉の味は、なんともいいがたい思い出の味であるが、今となってはもう一度という気持ちにもなれない。ヒトというのは不思議なものである。
カブトムシはもちろん食用ではなく、飼育、観察用として売られていた。焼き芋みたいに、次から次へと売れていった。
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by nakayamaharuna | 2005-04-24 23:00 | place


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