ドイツの軽さ、インドの重さ

b0016054_084133.jpg空前のピラティスブームである。
ピティスはヨガとはちがう。ピラティスはドイツ人のJoseph.H.Pilatesが考案したエクササイズ・プログラムであり、ヨガは「(乱れた心を)一点に結びつける」という意味を持った古代インド語がもとになっていて、瞑想や精神集中などを含めた技法の総称である。
ヨガをしていると、たまにぞっとして目を開けるときがある。胡座をかいたまま激しく体を動かす動作だったり、宇宙と対話しなさいとか、そういう一連のキーワードが登場すると、少なからず拒否感を抱いてしまうのである。
おそらくはやはり、10年前の千代田線でおきた事件のせいだ。沿線住民だった私は、少なくない人数の知り合いがサリン事件に巻き込まれたわけで、それのトラウマがある。ヨガと精神世界というのは密接である。それがこわい。
その点、ピラティスは気軽である。ヨガみたいなことを、ケミカルな方法論で示してくれるのだ。それがブームの一端にあるのではないかとわたしは睨んでいる。みんなヨガをしたいけど、精神世界には近寄りたくないんだ。ピラティスブームを見ていると、世の中にいるであろうわたしのような精神世界拒否症の存在を、なんとなくはかり知るような気分になる。

画像は孔雀と兎の睨み合い。このあと孔雀が兎に蹴りを入れた。
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by nakayamaharuna | 2005-06-05 23:38 | place


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