バットマンと統合失調症(上)

b0016054_1372552.jpg統合失調症体験マシンというのがこの世には存在する。
これはとある製薬会社により、統合失調症患者の治療や看護に当たる医師や看護師の、症状に対する理解を少しでも深められるように、との意図をもってつくられたものである。
テレビメガネのようなマシンを装着すると、医者と面接をしているシーンが始まる。あまりインタラクティブではないフルCGのなかで、だんだんと医者の顔が恐ろしい形相になったり、蜘蛛が下りてきたり、コウモリが飛び交ったり、雑音(殺せとか死ねとかの連呼)が聞こえてきたりする。ここで見たものを鵜呑みしてはいけないが、病気を理解するときの助けに、もしかしてなるかもしれない、という非常に慎重な触書のある機械である。
私はそれを体験してみて、多少ならずとも恐怖を抱いた。普段見ている普通のものが私に敵意を持っているように見えたり、不安になるような音や声が聞こえたりするのである。それが他の人と共有できない。不安に不安が重なるような状態である。つづく
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by nakayamaharuna | 2005-07-23 12:41 | place


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