上海の街を歩いていると、建物の情景がゆっくりと変化し、味わい深い思いがする。
パジャマのおじさんがぶらりぶらりと散歩しているような中国の下町らしい通りから、急にオランダに来たような煉瓦造りの屋敷群。はたまた屋台が並ぶ活気溢れる市場の通り。 バラックのような住宅が密集する迷路のような通りを迷っていたら、急に変な気分になった。立ち止まって付近をよくよく観察してみる。屋根の下に雨樋があった。 上海の街は19世紀中頃からヨーロッパの茶貿易に巻き込まれ、アヘン戦争を経て、不平等な開港を強いられるとう弱い立場に置かれてきた。それ以降、イギリス、フランスなどが租界を開き、日本も追って中国侵略の拠点として居住地を作った。そういう苦しい歴史が、この街の魅力をそこはかとなく深めている。 雨樋のある住宅は、かつて日本人が住んでいたという証しなのだ。 ちょっとした雨の落ち方ひとつにナショナリティを感じて、気が遠くなる。
by nakayamaharuna
| 2006-04-09 11:39
| shanhai
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